今季より新登場、MIDA のコートをご紹介します。
●MIDA
Firenze 郊外、calenzano。遠くトスカーナの景色を一望できる小高い丘の上にひっそりとその景観を構えたアトリエ “MIDA design office”。そこで生み出されるものは世代や国籍を超え、本物を知る大人だけのために贈られる上質なアイテムです。自己主張し過ぎず機能美を追及するが故の普遍的なファッションをコンセプトに Firenze で誕生した MIDA は物づくりを通して、トスカーナの心とライフスタイルをお伝えして行きます。
もう少しつっこみましょう。
中心となるのがイタリア人の Filippo Michelacci という人物。彼はデザインはもちろん、テキスタイルデザインやファッションマーケティングまでこなし、自身のオフィス “MIDA” をフィレンツェでスタートさせました。
ファッションブランド “MIDA” は、インターナショナルなブランドとして、日本の繊維会社をパートナーにしてスタートしたものです。イタリアで練られたデザインに、日本の技術を生かしたテキスタイル開発、これが MIDA の真髄となるようです。
カジュアルウェアの原点であるミリタリーのデザインやディテールを研究し、“トスカーナリラックス” (素材感、カラーリング、フィットにイタリアのテイストをプラスして都会的でありながらリラックスしたテイスト)を、というコンセプトでコレクションを展開しています。
まずはじめにセレクトしたのはコートアイテム。
こちらは、ブランドの代名詞的定番素材であるポリナイロンの特殊加工生地のステンカラーコートとなります。
マイクロファイバー糸を使用し、高収縮加工と撥水加工を施したブランドオリジナルの生地です。特殊加工によってハリ感のある生地にパッカリングとナチュラルなしわ感を表現した独特の風合いとなっています。
化繊ならではの軽さと光沢がありつつ、ナチュラルな波打ち感が独特です。
取り外し可能な袖まであるダウンのライナーが付き、非常に実用的な仕様でつくられている印象です。春にもよく似合いそうな質感ですので、ライナー無しでもきっちり着ていきたいと思わせてくれます。
シルエットはしっかり細身です。特にアームが細いなという印象を受けますので、基本的にはオーバーコートとしては少しタイトかもしれません。
肩パッドの無いコンパクトなジャケットならいけることもありますし、またライナーを外した時だけオーバーコートにしよう、ということは充分考えられるでしょう。そのあたりは各自の思惑で。
MIDA – Down Liner Soutien Collar Coat
col : Navy
size : 44 / 46
price : 55,000 (+tax)
こちらも特殊な生地によるコートです。
日本が世界に誇るテキスタイルメーカー、小松精練と共同開発したブランドオリジナルの特殊なファブリックによる比翼ジップアップのハーフコートとなります。
小松精練はアパレル業界では世界的に有名な会社で、ヨーロッパの多くの有名ブランドに生地が提供されています。
特徴としては、コットンに見えて、素材はナイロン、というもの。
ルックスとしてはコットンギャバジンですが、ナイロン100%の素材なので、コットンよりはるかに軽く、撥水性にも優れます。
このシェルにやはりデタッチャブルのダウンのライナー(袖が七分くらいの長さ)が付きますので、非常に実用性に優れたコートだと言えるのではないでしょうか。
色味も手伝って、ミリタリーコートのニュアンスもありつつ、シルエットは細身スマートです。
やはりアームが細くすっきりしていますので、オーバーコートには難しいかもしれません。
防風性と撥水性が高く、軽さがあり、あたたかい。
そして、スマートで格好いい、というコートです。
MIDA – Down Liner Zip Up Coat
col : Olive
size : 44 / 46
price : 55,000 (+tax)
MIDAのプロダクトには、非常に都会的実用性を感じます。
イタリア的なスマートさをまず感じるには感じるのですが、よく見ると、よく考えられていてしっかりつくってあるな、と内容の良さが分かります。
格好いいし、これ絶対つかえるよなぁ。という感想が素直に出てきたので、今季、セレクトに至りました。
ということで、MIDA、是非お試しになってみてください!