Le Minor – Liberty Print Shirt.

Le Minor のリバティプリントのシャツをご紹介します。
ものすごい種類のプリント柄の中から、Fuzz 別注というかたちで2柄選ばせていただき、エクスクルーシブでの展開ということで、今季のスペシャルアイテムとなっております。

 

こちら、Le Minor の国内ライセンス商品となります。今回は Le Minor と一緒に “Vent d’ ouest” というネームが付いているのですが、これは元々レディースのラインセンスレーベルとなります。このライセンス元がリバティジャパンの国内供給の仕事をしているという縁があり、レディースでは毎シーズン、リバティ生地によるアイテムが展開されていたのですが、今回、メンズでも展開しましょうということになったというのが経緯です。さらに、ここならリバティの生地が全ての中から選べて、プライスも抑えられます、ということだったので、別注というかたちでお願いすることにしました。

ちょっと説明しようとすると複雑になってしまうのですが、要するに Le Minor の国内ライセンス商品であると認識してください。レディースのライセンス元、メンズのライセンス元が分かれているのでややこしいのです。レディースの生産背景をつかってメンズの製品をつくって展開、量産用の柄ではなく、Fuzz独自の別の柄を選んでもいいですよ、その代わり発注はそれなりにくださいグヘヘ、という感じで分かるでしょうか。

 

言いたいのは、リバティの生地ありき、というお品です。
リバティの生地は、やはりスペシャルです。プリント柄の発色や柄のセンスはもちろんですが、ベースとなるタナローンという生地が上質なのです。細い綿繊維による細い糸が使われ、しんなりした質感で繊細な肌触りとなっております。

 

分厚い生地の見本帳を何度も何度も見ているうちに、だんだんイメージが湧きました。
ただ素晴らしい柄を選ぶだけでは、着にくいシャツになってしまう。好きな柄はたくさんあれど、シャツにするとどうだろう。そもそも総柄シャツはモノとしては 『いいなぁ』 となるけれど、いざ着るとなるとなかなか難しくなってしまうというのもある。

そこで浮かんだテーマが2つ。

 

一つは、渋めのトーンを選んで、晩夏に着られるものにしよう、ということ。お盆を過ぎてくると、にわかに秋の気配が漂い始めますが、実際はまだ全然暑い。そこで、雰囲気だけ秋の気配が感じられる夏モノということに。実際、カーディガンでも羽織ればすごく秋っぽい雰囲気になりそうではありませんか。

 

8月中はまだしも、9月に入ると、気分として夏テンションの着こなしが徐々に憚られるようになってきますが、それにしてもまだ暑いという現実があります。そこで、という考え方です。

 

二つ目は、ヨーロッパベースの Fuzz的解釈のアロハシャツ、という考え方。
ハワイアンのアロハシャツは仕入ルートが無くはないのですが、お店のスタンスとしてちょっとやれない感じがあります。でも僕としては、ちょっとやりたい。
そこでリバティで花柄を選べば、街のストリート用の渋いアロハシャツになるのではないか、という試みです。

 

秋冬のようなレイヤードがほとんどない分、夏のスタイルは感覚的なものを取り入れたい、ということが基本的にあってのアロハとかリゾートテイストとかの浮かれ要素ではないかと思います。
恥ずかしいからドンといけないけど、ちゃんと浮かれてるぜ、的アロハということでどうでしょう。

 

奇をてらわないベーシックなレギュラーカラー、レギュラーシルエット、シャツのベースの部分はかなりオーソドックなものとなっています。元々が2サイズ展開で、サイズピッチがさほど大きくありません。普通の M と 小さめの L というような印象です。

 

70年代ぽく着るのもよさそうですね。70年代の柄シャツは襟が大きいというのもあり、どうしても本格的にいかないと済みませんが、このくらいだと適温でそういうテイストが出せるように思えます。
ストレートのボトムに合わせたり、細いパンツにバチっとタックインしたり、少し気を遣ってみると、そこら辺りには無いような絶妙なニュアンスを出していけると思います。

 

Le Minor – Liberty Print Short Slv. Shirt
col : Chive / Swim Dunclare
size : 3 / 4
price : 16,000 (+tax)

 

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今日あたりは新宿の人出もやや多めのようです。
新宿はまだですが、他の街ではデパートが営業を再開しはじめたようで、いよいよ動き出す気配が濃くなってきましたね。