It’s another cup of tea.

170615
Vieil ange by Odilon Redon.

たしかにわれわれは万事をわれわれ自身に比較し、われわれを万事に比較するようにできているから、幸不幸はわれわれが自分と比較する対象いかんによって定まるわけだ。だから孤独が一番危険なのだ。ぼくらの想像力は、自分を高めようとする本性に迫られ、また文学の空想的な映像に養われて、存在の一系列を作り上げ、われわれはその系列中の一番下ぐらいにいて、われわれ以外のものは全部われわれよりすばらしく見え、誰もわれわれよりは完全なのだというふうに考えがちだが、それもさもあるべきことと思う。ぼくたちはよくこう思う、ぼくらにはいろいろなものが欠けている。そうしてまさにぼくらに欠けているものは他人が持っているように見える。そればかりかぼくらは他人にぼくらの持っているものまで与えて、もう一つおまけに一種の理想的な気楽さまで与える。こうして幸福な人というものが完成するわけだが、実はそれはぼくら自身の創作なんだ。

『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ

 

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It’s another cup of tea.

170520
Sorcery by Salvador Dali, 1957

人生の旅人が、現実をただ現実として、そのまま受け容れるようになるまでには、いかに広い不毛の国、嶮しい国を、超えなければならないか、それは、まだ彼には、わかっていなかった。青春を幸福だなどとは、一つの迷妄(イリュージョン)、それもすでに青春を失ってしまった人間の迷妄なのだ。しかも青年たちの頭は、なまじ注入された、誤った理想で、いっぱいなために、自分たちを、不幸と観じ、実際現実と接触するごとに、敗れ、そして傷つくのだった。いわば、陰謀の犠牲のようなものだった。
・・・
彼らの読書、彼らの聞かされる話が、すべて悉く、嘘、嘘、嘘であることは、結局それぞれ、自分で発見するよりほかにない。そして、その発見は、いわば生の十字架にかけられた肉体への、一つ一つが、新しい釘なのだ。

『人間の絆』 モーム

 

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He Likes…

170429a

These are Mr. and Mrs. Terrien. Vincent Terrien is the designer of “Fils de Butte”.
They like Tokyo, Sinjuku, and Fuzz !

This is special.
Thank you for coming, Vincent !

 

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